スクールビジネスの集客方法

知念哲郎

2013年03月11日 10:53

ある習い事の教室を経営されている方からのご相談を受けました。「生徒数をもっと増やしていけなければ厳しい」という内容です。

では、スクールビジネスの場合、効果的な集客方法は何でしょうか。

〇いくつかのポイントはありますが、集客方法の前に考えなくてはならないのが、「コンセプト」です。

 数ある教室の中で選んでもらえるためには、このコンセプト作りからスタートしなければなりません。「コンセプト」=差別化です。

 例えば、「どういう方を対象としているのか?」
 幼児ですか? 学生ですか? 社会人ですか? 全くの初心者ですか? プロを目指すような方々ですか? 女性ですか? 男性ですか?
 とにかく、具体的に中心となる顧客層をイメージすることです。

 そして次に、「数ある教室の中で、あなたの教室の特徴、魅力は何ですか?」ということを考えてみてください。
 指導方針にポリシーはありますか? それはスタッフである他の先生方にも浸透していますか?

 そういったものをまとめた考え方が、「コンセプト」です。


〇次に、そのコンセプトをどのように伝えていますか?

 HPからそれが伝わりますか? チラシからそれが伝わる内容になっていますか? ブログ等で定期的に日々の活動内容や想い、生徒さん (場合によってはその親御さん)の声を伝えていますか?


〇それら基本があって初めて、次に「どのように存在を、そしてこの想いを伝えていくか?」ということになります。

 どんなに素晴らしいサービスや商品であっても、まずはその存在を知ってもらわなければないのと同じです。しかし、存在を知ってもらって も、そこに魅力や共感を感じてもらえなければ、選ばれません。

 HPをどのように上位に表示させるか? 効果的なチラシの配布方法。 口コミをどのように広げていくか? 定期的な発表会で一般の方々にも知ってもらう等です。


〇興味を持ってもらった方に対する最後の詰めも大事です。「お金を支払って後悔しないか?」という不安をどう取り除くか?ということです。

 教室体験、無料お試し期間等を設ける等、「損はしない」という安心感をいかに与えるかどうかも重要ですね。


その他、これから起業するにあたっては、立地、家賃等も考えなくてはなりませんし、個人事業と言えど事業計画をしっかりと立てなければ、売上目標(生徒数、月謝)と現実の結果を照らし合わせての対策も打てなくなります。

1月もそうですが、3月4月は心機一転何かにチャレンジしようという時期ですので、特にこの時期の集客はスクールビジネスにとって重要です。


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