「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」の本質
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」
ドイツの初代宰相ビスマルクの有名な言葉ですが、この言葉の本質は、『自分の手痛い失敗(=経験)より、他人の失敗(=歴史)に学べ』ということであって、歴史教育の大切さを述べているわけではありません。
少なくともビジネスの世界においては、10年前の成功事例がそのまま現在も当てはまるほど、甘くはありません。
時代が違えば、同じ国においても顧客の価値観、ニーズは様変わりします。
また、特に他人の成功体験はあまり当てには出来ません。環境も、素養も、条件も、全て十人十色だからです。
ただ、失敗事例に関しては、学ぶべき点が多くあります。
ニュース等、耳に入ってくる他人の失敗事例を、ただ単に「バカだなぁ」と評論家気取りで受取るか、それとも他山の石として活かすかの違いです。
「愚者は、自分で失敗して初めて失敗の原因に気付き、その後同じ失敗を繰り返さないようになるが、賢者は、過去の他人の失敗から学び、同じ失敗をしないようにする」という意味となります。
よく、弟が、自分の兄貴が叱られておるのを見て、叱られないようにするということと似ているかもしれませんね(笑)
兄貴が叱られているのを見ていながら、他人事として捉え、同じ過ちをしてこっぴどく叱られて初めて後悔する弟が愚者。
叱られているのを見て、同じ過ちをしないでおこうと思う弟が、賢者です。
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