止まらない円高

知念哲郎

2010年10月26日 10:28

円相場はとうとう1ドル80円台まで上がってしまいました。

日本国政府による二度の円売り介入がありましたが、やはりその効果は限定的で、まさに焼け石に水程度のものでしかありませんでした。

この動きは残念ながら当分止まることなく、1ドル70円までは下がってしまうのではないかと思います。

なぜなら、米国もユーロ圏も、自国の通貨価値が下がっていた方が輸出貿易にとっては有利であることから、過去にあったような強調介入などは望めそうにもないからです。

もちろん円高においては輸入や海外旅行などが有利というメリットもありますが、海外への輸出を中心とする大手企業にとっては大きな痛手となり、そのことから給与が下がったり新たなリストラが始まっていくと、国内の消費はドンドン冷え込んでいき、ますます不景気の連鎖が広がっていくことが予想されます。

このような動きに対して、残念ながらこの国の政治はあまりにも無力で程度が低いと感じさせられることばかりです。

そんな大きな世の中の流れを見据えながら、国にあまり期待を持つことなく自社の舵取りを考えていかなければならない、実に難しい時代と感じる今日この頃です。

しかしどんなに消費が冷え込もうと、決して消費がなくなるわけではありません。

売れるものは何か、どうすれば売れるか、徹底的に考え抜くことです。

HP http://www.aid-m.com

↓ 円は下がってほしいですが、ランキングは上昇して欲しいです。
 

関連記事